Day1 ノック1日目 結局はタイミング
獅子の街に降り立った。
この街に来るのは久しぶりだった。街の光景は大きくは変わっていないが、外国人の旅行者の数が目に止まる。アジアの観光客だけでなく、欧米の観光客も多い。
繁華街の賑やかさにどこか異国にいるような感覚を覚えた。気持ちの高鳴りを感じた。
ホテルへ入り、シャワーを浴びて、髪を整えて、街に出る。
前回のノックのようながむしゃらさはない。真剣に取り組めば、自分がどの程度の結果を出せることになるか、確立を含めて何となくわかっている。
新しいことに取り組み、どうなるかわからないという状態ではない。結末が予想出来てしまう状態。
それでも構わない。今の環境で自分に出来ることをするだけ。楽しむだけ。
さあ、ゲームの始まりだ。
UやMと比べても人の数は圧倒的だ。街が広い。どこでも声かけの対象がいる。
意識をしなくても数があっという間に伸びていく。
時間が経つにつれて街の活気がどんどん増していくことがわかる。これだから面白い。
ガンシカが多い。相手のテンションより少し高めで入らなくてはいけない。話しすぎてはいけない。少し楽しくなりすぎていた。獅子の街に浮かれていた。
OLっぽい格好、ゆっくりと歩いている子。反応が取れて、自己開示をして、これから夕食だというので、連れ出しへ。
立ち飲みの居酒屋。時間はあまりかけられない。難しい子なら先へ行った方がいい。楽しんでいること、相手を女性として見ていること、恋愛感、セックスのハードル、伝えるべきことを伝える。
反応は悪くないが、店を出たことろで「仕事でやらなきゃいけないことが・・・」と言い出す。
ストレート過ぎた。どこかで断りのスイッチを入れてしまったようだった。挽回不可能。
ガンシカが多い。本当にガンシカが多い。派手な格好をしたギャル系はまったく無理だ。笑顔すら引き出せない。
普通の子でも反応は鈍い。粘って、勝手に話をしていれば開くこともあるが、期待が持てない愛想笑いが多い。
気づいたら声かけは50を超えていた。あっという間だった。
千鳥足で歩くワンピースの子。歩き方とヒールの高さでオープン。笑顔が多くて可愛らしい印象。
友達とかなり飲んできたと楽しそうに話す。これは連れ出せそうな感じ。そのまま並行トークを続け、Uターンしていつものパブへ。
平日前だがすごい賑わいだった。悩んだがGo。この盛り上がりでも問題ない。近い距離で話が出来る。
一人目の連れ出しと同様に、ストレートな口説きと打診を続けていた。かなり仕上がっている感じはした。
「すごいナンパに慣れている。色んな女の子をコンプリートしてそう」
「そりゃ男だから女性に声をかけなきゃ。そう思うようになったら、自然に初対面の女性とも話せるようになったな。昔はさ・・・」
言われてありがたい言葉。ただ、あなたは完全に間違っている。
まだナンパに慣れてない未熟者。コンプリートなんか夢のまた夢だ。
ボディタッチもハンドテストも軽いキスも全く問題ない。これはいけると判断して、会話を盛り上げる。楽しさをキープする。
店の外に出ると、「今日はもう帰る。すごい楽しかったけどまた今度。」
「ああ、またこれか。」
ストレートに押すことしか出来ていなかった。女の子を満足させてしまった。個室へ連れ出すための理由付けを提供出来ていなかった。反省点は出てくる。心当たりはある。柔軟に戦い方を変えることが出来ない。まだまだ甘いよ。
終電が丁度なくなる時間帯。駅へ向かう子に声かけ。ブリーチで痛んだ明るい髪。カジュアルなファッション。専門学生か。
全体的にふわっとした受け答え。何となくいけそうな気がした。都内でホテルを取っているが、そこへの終電はすでにない様子。
タクシーは使いたくないと明言。「どうしようか」と言いながら、飲みを打診し、そのままホテルの方向へ誘導。
コンビニでお酒を買って、中へ入り、無事ゴール。
【振り返り】
初めは気持ちが重かったが、動き出すと問題ない。楽しく無理なくやり切れた。
声かけの数はかなり多かった。おそらくこのスタイルで問題ない。
一人目は仕方ない。短い時間で崩しきるイメージはわかない。
二人目は単純に取りこぼし。判断ミス。もう少し時間をかけて、押し引きを意識すべきだった。ずっと課題だ。解決出来ていない。
三人目は結局のところタイミング。別の誰かが声をかけても、同じ結末になった可能性が高い。雰囲気が刺さった。この人ならいいと思ってもらえた。と信じたいところではあるが。
【記録】
(1日目)
活動時間:6時-1時(7時間)
声掛け数:84
連れ出し数:3
ゲット数:1